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ガイソー周南店

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雨樋の種類、修理方法

2019.02.23
皆さんのお家の雨樋は、外れたり割れたりしていませんか?
雨樋が外れたり割れたりしていると、建物の劣化を早める原因にもなります。
雨樋が壊れる原因や修理方法について紹介していきます。

雨樋の種類
・半円型

典型的な形状の雨樋です。
築20年以上の住宅の雨樋はほとんどが半円型です。形状が単純なため、価格は比較的安価です。

・角型

角型は、半円型に比べて流水量がより多く確保できるため、最近では主流の形状になりつつあります。
ゲリラ豪雨に備えて、片方がせり上がった雨樋もあります。

・特殊型
東北や北海道などの雪国では、雪かきをする際に雨樋を傷めないよう、特殊な形状をした雨樋を使用することがあります。
複雑な形状なため価格は高額になります。


雨樋の役割
雨樋の役割は、屋根の雨水を集め、地上や下水に誘導することです。
雨樋がないと、屋根から軒を伝い外壁に雨水が流れていくことになり、外壁の劣化を早めます。
また、屋根から直接雨水が地表に落下するため、地表での水撥ねが大きくなり、外壁の汚れや建物の基礎の老朽化につながります。
雨樋は、普段あまり意識することはありませんが、住宅を守るための大切な部分です。


雨樋が壊れる原因
・落ち葉などのゴミの詰まり
樹木が近くにある家では落ち葉が詰まりの原因になることが多く、風で飛んできたビニール袋により詰まることもあります。
普段見えない箇所なため、トラブルになるまでわかりにくいです。

・雨樋の傾斜が正常ではない
雨樋は雨水をスムーズに排水するために傾斜がつけられています。
何らかの理由で傾斜が足りないと排水が遅すぎて水やゴミが滞留する原因となります。
また、傾斜が大きすぎると水の流れが速すぎて、雨樋のキャパシティーを超える量の水が流れ込み、排水が間に合わず溢れてしまいます。

・金具の劣化
軒樋や堅樋など、雨樋は建物に固定するために金具を取り付けます。
この金具が錆びたり・折れたり・曲がったりすると、雨樋の一部分に負荷がかかり雨樋自体が壊れたり、不具合を起こしやすくなります。

・強風や積雪
強風や積雪などの自然現象により、雨樋が壊れてしまう場合があります。
強風であれば雨樋同士がつながっている部分を外してしまったり、雪の重さによって破損してしまうことがあります。
このような場合は、火災保険の適用対象になる可能性が高いので、修理業者に相談してみましょう。

・雨樋自体の劣化
一般的に雨樋の寿命は20~25年です。
20年以上経過していて雨樋が破損したり、金具が腐食していたら経年劣化です。


修理方法
塗装

基本的に雨樋の不具合は塗装では解決しません。
雨樋塗装の目的は、「美観」と考えておいてください。
雨樋は、もともと強固な素材でできているため、塗装しなくても耐久性に問題はありません。
しかし、経年劣化により美観を損なってしまうため、塗装が必要になります。

通常、雨樋のような付帯部分には、屋根や外壁塗料のような高いランクの塗料を使う必要はないと考える業者がほとんどです。
確かに雨樋の塗装は美観的な問題が多いため、それほど高いランクの塗料を使用する必要はありませんが、屋根・外壁に使用した塗料と違う塗料で雨樋の塗装をした場合、雨樋の塗装が先に劣化してしまうということが起こってしまいます。
そのため屋根・外壁に使用した塗料と同じランクの塗料で塗装することが大切です。


交換

破損している雨樋や経年劣化した雨樋は交換する必要があります。
施工の流れ
1.古くなった雨樋を取り外す

2Fの雨樋を取り外す場合は足場が必要で、金具も全て取り外します。

2.支持金具を取り付け
水糸を張って勾配(傾斜)を決め、支持金具を取り付けます。

3.コーキング処理
古い支持金具を取り付けていた穴をコーキングで塞ぎます。

4.軒樋の取り付け
軒樋を適切な長さに切りそろえ、取り付けます。
止まり(雨水をせき止める端部材)や継ぎ手(雨樋の部材同士をつなぎ合わせる接合部材)を取り付けます。

5.集水器の取り付け 

集水器とは、横の樋(軒樋)に溜まった水を縦の樋に落とす部材のことです。
メーカーやリフォーム会社によっては、「上合(じょうご)」と呼ばれることもあります。
集水器周辺は負担がかかる部分なため、支持金具で固定します。

6.竪樋の取り付け

エルボなどを用いて集水器と竪樋を連結します。

7.排水経路の確認
経路全体に問題がないか確認し、最終確認として実際にスムーズに排水が行われるかをチェックします。
雨樋交換工事の完了です。


交換費用
雨樋全体の交換は、屋根の大きさや雨樋の種類などによって差が大きいため価格帯も広くなります。
全体交換15~50万円
部分交換1~5万円/ヶ所



建築、リフォーム業界には、一般人が建築に関する知識がないのをいいことに、高額な修理計画や見積もりを提示してくる業者がいますので、十分に気を付けて下さい。
必ず複数の業者から見積りを出してもらい適正価格を見極め、困っていることに対してきちんと答えてくれる業者を選ぶように心掛けましょう。

雨樋は高いところにあるため点検や修理は無理をせず、ガイソー周南店にお任せください。
ガイソー周南店では、点検・調査・お見積りは無料で承っております。