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軒天とは? 軒天の解説と補修方法

2019.01.18
「軒天」は、地上から屋根を見上げた時に見える屋根の裏側の部分のことを言います。
「軒天井」や「軒裏天井」とも呼ばれますが、「軒天」と略されるのが一般的になっています。
屋根の裏側にあるため雨や風の影響を受けにくいように見えますが、実は傷みやすい部分で、汚れたり剥がれてしまうこともあります。


軒天の役割
軒天には2つの役割があります。
1つ目の役割は、目隠しです。
野地板や垂木などの下地材が見えないように人の目から隠してくれ見栄えを良くします。

2つ目の役割は、延焼防止です。
住宅で火災が起きた時に、室内の火が窓から屋根に燃え移るのを防ぐ役割があります。


傷んでしまった軒天を修理しなかったらどうなるか
軒天の剝がれ・欠落
劣化が進むと古くなった部分が欠落したり、部分的に穴が空いてしまうこともあります。
軒天の剥がれたところが小屋裏への侵入経路となり、鳥などの小動物が入り込んで巣などをつくってしまう可能性があります。
鳥などの小動物の糞尿だけでなく、ダニやノミ、寄生虫を持っている恐れがあり、健康被害が発生してしまいます。

雨漏りの発生
強風を伴う雨の場合、軒天の剥がれや傷みがある箇所から雨水が入り込み雨漏りが発生します。
その部分だけでなく、周辺からも雨水が侵入する可能性もあります。
雨水で濡れた軒天は劣化が加速していきます。


軒天の材質
合板(ごうばん)、ベニヤ板

築年数が経過している家では多く使用されている木材系の材料です。
様々な風合いを出すために合板の上から模様の入ったシートを被せたものを、「化粧合板」や「化粧板」と言います。
耐久性や耐火性、耐水性に優れないため、現在では使用されることが少なくなりましたが、費用を安く抑えるために合板を希望される方もいます。

ケイカル板(ケイ酸カルシウム板) 

現在、最も使われている材料です。
ケイカル板は、珪藻土(けいそうど)や水酸化カルシウムなどを水で混ぜ、固化してボード状にしたものです。
耐火性、耐水性に優れており、軒天以外でもお家の様々な部分にも使用されています。
湿気が屋根裏に残ってしまうと野地板などの腐食につながるため、通気性の確保のため小さな穴が空いた有孔ボードもあります。

金属板

ガルバリウム鋼板やアルミスパンドレルなどの加工した金属板です。
軽量で耐火性が高いのが特徴です。


軒天の補修方法
塗装
軒天の傷みが比較的、軽微な場合に行います。
塗装を行うことで見た目がキレイになり、表面の塗料が保護膜になることで雨水が材料に染み込まないようにし劣化を防ぎます。
塗装は、まずサンドペーパーなどで汚れや既存の塗膜を剥がしていきます。
その後、下塗り、上塗りの2回塗りをして塗装は完了です。

重ね張り(カバー工法)
木材の軒天が傷んだ際に良く施工される修理方法です。
既存の軒天の上から新たな材料を被せます。
既存の軒天が木材のものであっても耐火性と耐水性に優れたケイカル板を使用するのがお勧めです。
既存の軒天を撤去することなく修理できるため、工期が短く、工事費用もお手頃です。

張り替え
軒天が著しく劣化している場合は、既存の軒天を撤去し、下地を整えてから新しいものに張り替えます。
張り替えるなら耐火性と耐水性に優れたケイカル板を使用するのがお勧めです。
撤去の手間と廃材の処分費がかかりますが、改修効果が最も高い修理方法です。


普段目につかない軒天ですが、劣化を放置しておくと住宅全体がリスクにさらされてしまいます。
普段は気にならない箇所だからこそ、定期的にメンテナンスを施し、住宅をキレイに保ちましょう。

ガイソー周南店では、外壁塗装・屋根リフォームだけでなく、軒天の補修も行っています。
雨漏りなど住宅のトラブルでお悩みの方、お気軽にご相談ください。
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