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破風・鼻隠しの解説と補修方法

2019.01.16
お家の外回りで最も傷みやすい部分をご存知でしょうか。
それは外壁でも屋根本体でもありません。
屋根の端、とても狭い部分で「破風(はふ)」や「鼻隠し(はなかくし)」と呼ばれる部分です。


上記の画像の枠で囲われた箇所が、破風と鼻隠しです。
破風は、屋根の斜辺になっている部位を指し、破風に使われている建材を材料や形状から破風板(はふいた)と呼ぶこともあります。
屋根の斜辺を下った端、地面と水平になっている部分は軒先と呼ばれます。
軒先の先端には鼻隠しと呼ばれる部材が取り付けられており、ここに雨樋が取り付けられています。
どちらも屋根の端にあり混同しやすいですが、破風に雨樋が取り付けられることはありませんが、鼻隠しにはほぼ雨樋が取り付けられています。


破風と鼻隠しは直に雨水や日光が当たるため劣化の早い箇所です。
破風と鼻隠しの劣化をそのままにしておくと、屋根の内部や屋根瓦の下に風や雨水が侵入するのを防ぐという本来の役割を果たすことができなくなってしまいます。
やがては外壁や小屋裏へ到達し、屋内へも侵入してしまい、雨漏りに繋がってしまうこともあります。
破風と鼻隠しは、外壁塗装と一緒にメンテナンスすることをお勧めします。


破風と鼻隠しの材料
・木材系
以前は最も使用率の高かった材質ですが、他の材質と比べて耐火性に劣ることから現在はあまり使用されてなくなりました。
紫外線や風雨の影響を受けやすいため、メンテナンスの頻度が高くなります。

・金属系
トタン製のものやガルバリウム鋼板などがこれに含まれます。
耐久性やデザイン性が高いため、現在の住宅にも採用されることが多い材質になります。
塗装する際には、サビ止めを塗ってから金属系専用の下塗り材で塗装します。
耐用年数が長く、メンテナンスの頻度は低くなります。

・窯業系
外壁の窯業系サイディングと同じ材料で作られたものです。
吸水性が高く、水による影響を受けやすい素材なので、塗装で表面を保護することが重要です。
耐火性が高く、外壁の窯業系サイディングと同じくらいの耐久性も期待できます。


破風と鼻隠しのメンテナンス方法 
・塗装
塗膜の剥がれなどの劣化が軽度の場合。
木材系、金属系、窯業系全ての破風・鼻隠しにコストを抑えて施工できる方法です。
比較的軽い症状であれば、再塗装することで耐久性と美観を高めることができます。

・板金巻き
塗膜の剥がれは進行しているが、下地は健在である場合。
傷みの少ない木材系の破風をトタンやガルバリウム鋼板などの金属で覆う方法です。
塗装よりも耐久性や美観を高めることができます。

・交換
破風・鼻隠し自体が腐食して脆くなっている場合。
木材系の破風板は塗装が剥がれたままにしていると、水分を吸収し腐ってしまいます。
その状態では、塗装も板金巻きができないため、破風板や鼻隠しを部分的または全面的に交換するしかありません。
鼻隠しを交換する場合には、雨樋を取り外すので雨樋も新しくすることをお勧めします。


破風・鼻隠しは屋根を守る重要な役割を担っており、破風・鼻隠しの塗装はその役割を十分に発揮させるために必要な工事です。
日頃から破風・鼻隠しの状態を気にするよう心掛け、定期的にメンテナンスを行いましょう。
また、破風・鼻隠しの補修には足場が必要なため、外壁や屋根の塗り替えなどと同時に行うことをお勧めします。

ガイソー周南店では、外壁塗装や屋根リフォームだけでなく、破風と鼻隠しの補修や交換、雨樋の交換などにも対応しております。
お家のことなら何でもご相談ください。
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