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サイディングに外壁塗装は必要?塗装時期や費用相場、費用を抑えるコツなどを解説

2023.12.09
自宅の外壁にサイディングを採用している、もしくは新築やリフォームなどで採用を検討しており、外壁塗装の必要性や費用相場について調べている方もいるでしょう。

一般的にサイディングには外壁塗装が必要ですが、サイディングの種類によって外壁塗装のタイミングを見極めることが重要です。

そこで今回は、サイディングに外壁塗装が必要なのか、外壁塗装をすべきタイミングの見極め方などを解説します。また、サイディングの外壁塗装の費用相場や費用を抑えるコツなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

サイディングに外壁塗装が必要な理由


外壁塗装は決して安いものではないため、
「本当に必要なの?」
「お金がかかるし、できればやりたくない」
と考えている方も多いでしょう。

しかし、サイディングに外壁塗装は必要なものであるといえます。では、なぜサイディングに外壁塗装が必要なのか、理由を見ていきましょう。

住宅の美観を維持するため

サイディングに外壁塗装が必要な理由の一つは、住宅の美観を維持するためです。

外壁塗装は永続的なものではないため、年数が経つごとに剥がれてきたり、色あせてきたりするでしょう。住宅の外観は「家の第一印象」を担う重要な要素であり、外壁塗装が劣化したままでは住宅の美観を損ねてしまいます。

しかし、再塗装すれば新築のような美しい見た目に戻せるため、住宅の美観を維持するうえで外壁塗装は欠かせないのです。

雨風や紫外線などの外的要因から外壁を守るため

外壁塗装は住宅の美観を維持することに加え、住宅を「保護」する重要な役割も担っています。

住宅の外壁は常に雨風や紫外線などにさらされています。しかし、サイディングなどの外壁材は外壁材自体に防水性がないため、外壁材だけでは短期間で劣化症状が見られたり、雨水が住宅内に侵入してしまったりする可能性があります。

そこで、外壁表面に外壁塗装を行い、塗膜を形成することで、塗膜が鎧のような存在となって外的要因から住まいを守ってくれるのです。

しかし、外壁塗装にも耐用年数があり、10〜15年程度で塗膜が劣化し、外的要因から住宅を守る機能が失われていきます。

外壁塗装の機能が失われれば、直接、外壁材に雨や紫外線のダメージが与えられ、住宅内に雨水が侵入して、住宅そのものの寿命を縮めてしまいます。

このように、住まいを外的要因から守り続けるためには、定期的な外壁塗装が欠かせないのです。

サイディングの種類と外壁塗装のタイミング


サイディングに外壁塗装が欠かせない理由について解説しましたが、ひとえにサイディングといってもさまざまな種類があります。

外壁材に用いられるサイディングは、以下のとおり4種類があります。

・金属系サイディング
・窯業系サイディング
・木質系サイディング
・樹脂系サイディング

そして、サイディングの種類ごとの特徴やメンテナンス周期、方法、耐用年数は以下のとおりです。

金属系サイディング

金属板(アルミニウムやガルバリウム鋼板)などを板状に加工した外壁材のことを、金属系サイディングと言います。とくに、外壁材として人気が高いのはガルバリウム鋼板と呼ばれるものであり、重量が軽いことが特徴です。

重量が軽いことから建物自体への負担が少なく耐震性に優れていることも魅力でしょう。しかし、単価が高い、デザインの選択肢が少ないといった注意点もあります。

メンテナンス方法 外壁塗装:10〜15年に一度
コーキングの補修:5〜10年に一度
傷・サビがある場合は部分補修が必要
メンテナンス周期 5〜15年
外壁材の耐用年数 20〜40年

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、サイディングのなかで最も主流の外壁材です。窯業系サイディングを作る過程で窯の中で高温で焼き上げることから、「窯業系サイディング」という名前が付けられています。

メンテナンス方法 外壁塗装:10〜15年に一度
コーキングの補修:5〜10年に一度
メンテナンス周期 5〜15年
外壁材の耐用年数 20〜40年

樹脂系サイディング

塩化ビニール樹脂を主原料とした外壁材を樹脂系サイディングと言います。窯業系サイディングよりも単価が高いものの、耐久性や耐用年数が長い点が魅力です。

メンテナンス方法 外壁塗装:約30年は不要
コーキングの補修:ほぼ不要
メンテナンス周期 30年
外壁材の耐用年数 20〜50年

木質系サイディング

木材を使用しているサイディングのことを木質系サイディングと言います。木材なので、水や火に弱く耐用年数は高くありません。しかし、木材ならではのあたたかみを感じられる点が特徴です。

メンテナンス方法 外壁塗装:3〜10年に一度
コーキングの補修:3〜10年に一度
メンテナンス周期 3〜10年
外壁材の耐用年数 15〜40年

このように、サイディングの種類によって、特徴や必要なメンテナンス、メンテナンス周期が異なります。さらに、外壁材の種類のほか、塗料の種類や周辺環境によっても劣化のスピードが変わるため、今回紹介した年数はあくまで目安としてください。

サイディングの外壁塗装が必要な劣化症状


サイディングの種類によって、特徴やメンテナンス周期の違いがあることがわかりました。

しかし、メンテナンス周期にある年数は目安であり、必ずしも年数が経ったからといって外壁塗装を実施しなければならないわけではありません。周囲の環境や外壁材と塗料の相性などによっても劣化のスピードが変わるため、年数だけで再塗装のタイミングを判断するのはむずかしいといえます。

そのため、より正確な外壁塗装のタイミングを見極めるなら、外壁の劣化症状を見つけることが大切です。ここでは、再塗装が必要なサイディングの劣化症状を解説します。

コーキングの劣化

サイディングはボード状の外壁を並べて施工するため、雨水が入り込まないよう外壁材同士の隙間をコーキングで埋めています。

樹脂系サイディングなど、一部の外壁材はコーキングが使用されないケースもありますが、窓枠周辺にはコーキングが施工されるため、自宅のコーキングの箇所をあらかじめチェックしておくようにしましょう。

コーキングは5~10年程度で以下のような劣化症状が見られます。

・肉痩せ
・ひび割れ
・剥離
・破断
・欠落

コーキングの劣化を放置すると、そこから住宅内に雨水が侵入する原因となるため、定期的な打ち替え・打ち増しなどのメンテナンスが必要です。

カビ・コケ・藻の発生

外壁塗装が劣化すると、塗膜の防水機能が落ちてカビやコケ、藻などが発生するケースもあります。

とくに、住宅の北側や近隣の住宅と隣接している外壁部分など、風通しや日当たりの悪い場所に発生しやすい劣化症状です。

症状が軽い場合は、水洗いしたり、スポンジやブラシで擦ったりすることで対処できるケースもあります。ただし、カビやコケ、藻などが発生しているということは、塗膜の防水機能が落ちている証拠であるため、外壁塗装の実施を検討するのがおすすめです。

色あせ・変色

紫外線の影響で塗膜が劣化し、色あせたり、変色したりする劣化症状もあります。

緊急度はそれほど高くない劣化症状ですが、塗膜が劣化し始めている証拠であるため、再塗装を検討するとよいでしょう。

チョーキング

外壁に触れた際、白い粉が付着する現状をチョーキングと言います。

塗膜が劣化し、塗料に含まれる顔料がむき出しになることで、粉化して起こる劣化症状です。チョーキングも塗膜が劣化していることを示すサインであるため、外壁塗装を検討すべきタイミングだといえます。

外壁に触れるだけで簡単にチェックできるため、「そろそろ外壁塗装が必要かな」と感じたら、チョーキングが発生していないか確認してみましょう。

塗膜の剥がれ・膨れ

外壁塗装の剥がれや膨れは緊急度の高い劣化症状であり、早めに外壁塗装を行うのがおすすめです。

防水性など外壁塗装としての機能を失っていると判断でき、放置すると雨水の侵入や外壁のひびわれなどを引き起こすリスクがあります。

ただし、こちらの劣化症状は、施工不良によって発生するケースも多いことが注意点です。たとえば、外壁塗装をして数年しか経っていないのに外壁塗装の剥がれや膨れが見られたら、施工不良の可能性が高いでしょう。

いずれにしても、放置すると外壁塗装では対処できないほど症状が悪化することがあるため、早めに対処するのがおすすめです。

ひび割れ

サイディングはひび割れという症状が見られることもあります。必ずしも外壁塗装が劣化しているとは言い切れないものの、ひび割れた箇所から雨水が侵入する可能性があるため、何らかのメンテナンスが必要な状態です。

とくに、サイディングは窓との境目や釘を打っている部分などからひび割れが生じやすいため、定期的にチャックすることをおすすめします。

ただ、一口にひび割れといっても種類があり、ひび割れの大きさによって緊急度が異なります。

・ヘアークラック:ひびの幅が0.3mm以下
・構造クラック:ひびの幅が0.3mm以上

ヘアークラックは、比較的軽い症状であるため、緊急度はそれほど高くありません。一方、構造クラックが生じている場合は、できるだけ早く対処する必要があります。

ひび割れの大きさや程度によって、コーキングで埋めるなどの部分的な処置で済むケースもあれば、外壁塗装や外壁材の張り替えなどが必要になるケースもあります。

部分補修で済めば補修費用が安く抑えられるため、クラックを見つけたら早めの業者に相談するようにしましょう。

サイディングの外壁塗装の費用相場


サイディングの劣化を防ぐために、外壁塗装は必要不可欠なメンテナンスであるものの、
「サイディングの外壁塗装っていくらかかるの?」
と費用面に関して疑問を持っている方も多いでしょう。

結論として、40坪2階建てのサイディング外壁の住宅の場合、おおよそ90〜140万円が施工費用の相場です。

ただし、現状の外壁の劣化具合、採用する塗料のグレードなどでも費用相場は変わります。以下の表は、40坪の住宅の外壁面積158.4㎡に対してかかる塗料代を、塗料のグレードごとにまとめたものです。

塗料の種類 塗料の単価(1㎡あたり)下塗り含む3回塗りの合計 40坪の住宅に必要な塗料の費用(塗装面積158.4㎡あたり)
アクリル塗料 1,400〜1,600円 221,760〜253,440円
ウレタン塗料 1,700〜2,200円 269,280〜348,480円
シリコン塗料 2,300〜3,500円 364,320〜554,400円
フッ素塗料 3,800〜4,800円 601,920〜760,320円
無機塗料 4,500〜5,500円 712,800〜871,200円

このように、塗料のグレードによって、塗料代に大きな差があることがわかります。ただし、塗料のグレードが上がるにつれて耐用年数が長くなることが一般的であるため、将来的にかかるメンテナンスコストを意識しながら塗料選びを行うのがおすすめです。

以上のことから、90〜140万円が費用相場という点についてはあくまで参考として考え、詳細な金額は外壁塗装業者から見積もりをもらって確認してみてください。

サイディングの外壁塗装の費用を抑えるコツ


サイディングの外壁塗装は決して安いものではありません。しかし、いくつかポイントを押さえておくことで、費用を安くできる可能性があります。

ここでは、サイディングの外壁塗装の費用を抑えるコツを解説します。

相見積もりを取る

サイディングの外壁塗装を行うときは、複数の業者から相見積もりを取ることがコツです。

外壁塗装業者といってもさまざまな会社があり、運営体制や対応エリアなどで施工費用が変わります。同じ工事内容でも見積もり金額が変わるため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較することで費用を抑えやすくなるでしょう。

しかし、相場よりも安価な金額を提示してくる業者は、手抜き工事をしたり、実際に施工するときは見積もりに記載している塗料よりも安価なものを使用したりして、トラブルになるケースがあります。

そのため、相見積もりを取って相場を確認すると同時に、対応や見積もりのわかりやすさなどもチェックするのがおすすめです。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことも、費用を安く抑えるコツの一つです。

たとえば、外壁塗装を実施した翌年に、屋根塗装を実施するといったスケジュールの場合、それぞれの工事に足場代や諸費用がかかります。しかし、外壁塗装と屋根塗装を同時に施工することで、足場代や諸経費を1回の施工にまとめることができ、メンテナンスコストの総額を安く抑えられるのです。

もちろん、同時に行うことで施工費用の総額自体はアップしますが、将来的にみると安くなるケースが多いため、外壁塗装と屋根塗装は同時に実施するよう検討してみましょう。

閑散期に依頼する

外壁塗装には繁忙期と閑散期があり、繁忙期は、晴れの日が多く、塗料が乾燥しやすい春(4〜5月)か秋(9〜10月)とされています。反対に梅雨や夏、冬は閑散期となります。

外壁塗装の閑散期にあたる梅雨や夏、冬は天候が安定しにくく、工事期間が伸びやすいなどの理由で避けられがちな時期ですが、あえて閑散期に依頼することで工事費用を抑えられるケースがあります。

というのも、業者によっては繁忙期よりも閑散期の施工費用を安めに設定しているところがあるからです。また、スケジュールを埋めたいという理由で値引きを強化してくれるケースもあります。

外壁塗装の時期にこだわりがない場合は、費用を抑えやすい閑散期を狙って依頼するのがおすすめです。

サイディングの外壁塗装はDIYでできる?


外壁塗装の費用を抑えるコツがわかったとはいえ、業者に依頼すると数十万円以上の出費となります。

そこで、節約のために「サイディングの外壁塗装をDIYで実施したい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

しかし、外壁塗装をDIYで実施するのはおすすめしません。DIYで外壁塗装を実施するにしても、塗料や道具などを用意するのにある程度のお金がかかることに加え、施工不良や怪我、事故などのリスクがあるからです。

たとえば、プロの外壁塗装業者の場合、安全に作業するために足場を組みますが、DIYでは足場を組まずに施工することになり、怪我や事故のリスクがあります。さらに、単に塗料を塗るだけでなく、適正な塗料の量をムラなく均一に塗る技術がなければ、施工不良につながるでしょう。

このように、費用を抑えられるとはいえ、リスクが多いためDIYで外壁塗装を行うのはおすすめしません。

まとめ

今回は、サイディングの外壁塗装について解説しました。

サイディングの外壁には、「美観の維持」と「外壁材(住宅)の保護」のために外壁塗装が欠かせません。今回紹介した外壁塗装の耐用年数や劣化症状を参考に、最適なメンテナンスのタイミングを見極め、再塗装を実施することが大切です。

また、サイディングの外壁塗装は、相見積もりを取る、閑散期に依頼するなど、ポイントを押さえておけば費用を抑えられるケースがあります。

ぜひ今回の記事を参考に、納得できるサイディングの外壁塗装を実施してみてください。
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